高湯温泉

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高湯よもやま話

高湯よもやま話

高湯温泉の歴史や出来事など…

高湯温泉の秘密~源泉見学会の全貌公開

2024/01/21 | 永山博昭

高湯温泉では2016年より不定期に122回開催、延べ1,164人の源泉見学会の参加者を受け入れてきた。この参加者の方々は明らかに高湯温泉ファンになっており(笑)、温泉に何も手を加えない「源泉かけ流し」という温泉の利用方法を深く理解していただいたと思っている。見学会が終了した直後に、共同浴場への入浴に急ぐ参加者の方々の分かりやすい行動を、いつも微笑ましく見ていたものである。 [全文を表示]

高湯温泉の名物おみやげ「湯花」

2022/04/23 | 永山博昭

高湯温泉は福島県福島市にある吾妻山の中腹、標高750メートルにある小さな温泉地である。いわゆる秘湯と呼ばれている温泉地で、6軒の温泉宿と1軒の共同浴場がある。その7軒の温泉施設の温泉浴槽(男湯や女湯や露天風呂など)を数えると、全部で51個の浴槽がある。そのすべての温泉浴槽が「源泉かけ流し」であることが、私たち地域が誇れることとして長年保ち続けてきた温泉の管理方法なのである。高湯温泉は慶長12年(1607年)の開湯と言われているが、まさにそんな昔の時代から、綿々と引き継がれてきたのが「源泉かけ流し」である。
それでは「源泉かけ流し」とはどんな温泉管理方法なのであろうか。それは「浴槽に温泉を注ぎ入れたら、その分だけ捨てる」というしごく単純な方法である。しかし現在では、この方法を採用している温泉施設は全国的にも多くはない。なぜならこの給湯方法は、温泉施設が引き湯している温泉水の量と温度によって、厳冬期に営業出来る浴槽の数と容量が決まってしまうからなのである。つまり別な方法をとれば、いくらでも浴槽の数と大きさを増やすことが出来るという事でもある。

写真1→現在販売中の湯花 [全文を表示]

旧米沢街道 李平宿へ至る高湯ミドルルート

2022/04/03 | 永山博昭

高湯温泉には地区内で唯一の温泉水が流れ込んでいない沢「目洗い川(メアライガワ)」のあるダム公園がある。温泉水で痛めた目を洗い流したのが由来名であろうか、昔は上水として引水されていた沢である。

岩魚が生息していたのだが、釣りきられて姿はない。大きく育った親魚の産卵が小沢ながらも循環していたのだが、清水屋が廃業してから見張り役がいなくなり、釣り人が集中して入渓したようである。保護育成中の看板がとても残念である。


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高湯温泉の新名所「薬師堂」

2021/07/14 | 永山博昭

高湯温泉の薬師堂に新しい薬師如来像が納められた。お披露目は2021年6月8日の高湯祭礼日に行われ、今回整備された石段の先の薬師堂に鎮座している。石段も広くなり手すりも付き、庭師が整備した法面は高湯の名所としての風格も出てきた。来年は二次整備を予定しており、大いに参拝客に賑わってほしいものである。 [全文を表示]

高湯温泉昔ながらの山宿「静心山荘」

2021/02/11 | 永山博昭

少数室で営業している昔ながらの温泉宿。風呂は湯花沢1番の自家源泉による内風呂のみ。源泉温度は43,8℃と高湯9つ源泉中で一番低く、浴槽温度は40℃ほどで、条件により40℃を切ることもしばしばある。しかし火山性温泉である硫化水素型硫黄泉で「ぬるい」のは希少であり、ファンが密かに通う隠し湯的な存在でもある。 [全文を表示]

高湯温泉のSDGsの考え方

2021/02/08 | 永山博昭

高湯温泉は慶長12年の開湯伝承から410年経っているが、当時と変わらぬ温泉の給湯方法を継続しており、それが地域を挙げて「すべての温泉浴槽(53浴槽)」が「源泉かけ流し100%」であるという価値に繋がっているのだと思う。これは江戸時代と何ら変わらず、まさに保存されるべく絶滅危惧種と言って良いのかもしれない。

この温泉水に何も手を加えないという不文律は、開湯当時から療養としての温泉の利用の仕方(湯治)に結び付く考え方であり、経験的また感覚的に温泉の力を落とさない方法が継承されて来ていることにある。これは温泉を供給している源である吾妻山で生業をする者として「山を荒らすな」という先達の口伝にもあるように、温泉を利用させていただくという古くからの山岳信仰にも通じる考えである。
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高湯温泉じゃらん人気温泉地ランキング2021

2020/12/20 | 永山博昭

株式会社リクルートライフスタイルの観光に関する調査研究及び地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」は、旅行サイト「じゃらんnet会員」を対象に、温泉地利用に関するアンケートを毎年実施しているが、今年の「じゃらん人気温泉地ランキング2021」が発表された。この調査は本年度で15回目の実施となる。
追伸:「じゃらん全国温泉地満足度ランキング2024」も1位となりました。 [全文を表示]

共同浴場あったか湯の新樋完成

2020/09/28 | 永山博昭

共同浴場あったか湯の、新樋への切り替え工事が9月23日に完了した。
あったか湯の開業当時から16年間、震災などを乗り越えて送湯してくれていた樋であったが、さすがに老朽化が進み湯漏れの原因ともなっていた。入浴営業をしながら新樋の製作を進めていたが、接続切替えも一日で済すことが出来た。 [全文を表示]

高湯温泉ショートストーリー「5年目のハネムーン」

2020/08/08 | 高湯温泉観光協会

【高湯温泉を舞台にした家族の物語】
新婚旅行に行きそびれた夫婦。結婚5年目を迎えて最終的に夫が決めたのは高湯温泉への一泊ドライブだった。理想とはだいぶ違う旅だったが、そこで見つけたものは…
会津若松在住の放送作家で温泉ソムリエの「ほし友実」さんが描く、高湯温泉を舞台にした家族の物語。
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新婚旅行に行きそびれてしまったわたしたち夫婦は、結婚5年目の今年こそは贅沢な旅行をしようと、以前からコツコツお金を貯めていた。

第一候補は、アメリカのセドナ。そこから2時間ほどで行けるらしいグラントキャニオンもぜひ見てみたいと思っていた。
しかし、コツコツ貯めたお金では、資金不足。
セドナがハワイに、ハワイがグアムに、グアムが台湾に…と予算がどんどん縮小され、最終的には一泊二日の国内旅行に落ち着いた。
これは、予算というよりも、わたしの第二子妊娠が決定打となった。まあ、仕方がない。

海外から国内へと変更となり、旅行へのテンションが“だだ下がり”となったわたしは、下調べをする気にもなれず、行き先も宿泊する施設も、すべて夫に任せた。ただ、温泉であるということだけは聞いていた。

旅行の当日、レンタカーに乗って自宅を出発。わたしは4歳の息子と後部座席に座った。都内からは北を目指すらしい。

旅行前、掃除をするのは、わたしの実家のルールだった。子どもの頃、母になぜかと訊ねたことがある。
「旅先から帰ってきたときに、部屋がキレイなほうが、気持ちがいいでしょ。それに、部屋が汚かったら、旅先で吸収した良い運気が逃げて行っちゃうわ」母はこう答えた。

それからわたしも旅に出る前は、掃除をするのが習慣となった。
その日も朝早く起きて、一通りの掃除、洗濯、植物に水をあげ、ゴミ出しをした。
だから、車に乗ると、息子と一緒にすぐに寝てしまった。

「レン、ママ、外見てごらん!」
どちらかというと、いつもぼそぼそと喋る夫が、声を張り気味にそう言った。
息子とわたしは、体をビクッとさせて起きた。

「ねぇ、ここ、どこ??」
「磐梯吾妻スカイライン。これから、どんどん標高が高くなるよ」
グルグルとした山道を慣れない夫の運転で進む。普通なら車酔いでもしそうだが、新緑のトンネルを行くせいか、不思議と酔わない。
しばらくすると、雲海が広がった。
「わ〜、ママ!雲が下にあるよ。僕たち、空の上にいるの?雲触れるかな??」

『磐梯吾妻スカイライン』、スカイラインという言葉のごとく、空を走っているような、そんな気持ちになるドライブコースだ。

そうこうしているうちに、また景色が変わる。
「えっ??ここ、日本…だよね??」
むき出しの山肌が荒々しくそびえ立つ荘厳な光景に圧倒された。 [全文を表示]

高湯温泉とNHK朝ドラ「エール」

2020/04/03 | 永山博昭

NHK朝ドラ「エール」今週月曜から始まりました。リニューアルした古関裕而記念館も、それとともに賑わっています。
記念館では番組の紹介をしながら、数多くの作曲をした資料が展示され、エピソードなどが無料で閲覧する事ができます。古関裕而さんは譜面と一緒に、絵も多く描いていました。曲に合わせた絵もあれば、絵日記的なものもあります。 [全文を表示]

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