高湯温泉

English

高湯よもやま話

高湯よもやま話

高湯温泉の歴史や出来事など…

高湯温泉の名物おみやげ「湯花」

2022/04/23 | 永山博昭

高湯温泉は福島県福島市にある吾妻山の中腹、標高750メートルにある小さな温泉地である。いわゆる秘湯と呼ばれている温泉地で、6軒の温泉宿と1軒の共同浴場がある。その7軒の温泉施設の温泉浴槽(男湯や女湯や露天風呂など)を数えると、全部で51個の浴槽がある。そのすべての温泉浴槽が「源泉かけ流し」であることが、私たち地域が誇れることとして長年保ち続けてきた温泉の管理方法なのである。高湯温泉は慶長12年(1607年)の開湯と言われているが、まさにそんな昔の時代から、綿々と引き継がれてきたのが「源泉かけ流し」である。
それでは「源泉かけ流し」とはどんな温泉管理方法なのであろうか。それは「浴槽に温泉を注ぎ入れたら、その分だけ捨てる」というしごく単純な方法である。しかし現在では、この方法を採用している温泉施設は全国的にも多くはない。なぜならこの給湯方法は、温泉施設が引き湯している温泉水の量と温度によって、厳冬期に営業出来る浴槽の数と容量が決まってしまうからなのである。つまり別な方法をとれば、いくらでも浴槽の数と大きさを増やすことが出来るという事でもある。

写真1→現在販売中の湯花 [全文を表示]

旧米沢街道 李平宿へ至る高湯ミドルルート

2022/04/03 | 永山博昭

高湯温泉には地区内で唯一の温泉水が流れ込んでいない沢「目洗い川(メアライガワ)」のあるダム公園がある。温泉水で痛めた目を洗い流したのが由来名であろうか、昔は上水として引水されていた沢である。

岩魚が生息していたのだが、釣りきられて姿はない。大きく育った親魚の産卵が小沢ながらも循環していたのだが、清水屋が廃業してから見張り役がいなくなり、釣り人が集中して入渓したようである。保護育成中の看板がとても残念である。


[全文を表示]

高湯温泉の新名所「薬師堂」

2021/07/14 | 永山博昭

高湯温泉の薬師堂に新しい薬師如来像が納められた。お披露目は2021年6月8日の高湯祭礼日に行われ、今回整備された石段の先の薬師堂に鎮座している。石段も広くなり手すりも付き、庭師が整備した法面は高湯の名所としての風格も出てきた。来年は二次整備を予定しており、大いに参拝客に賑わってほしいものである。 [全文を表示]

高湯温泉昔ながらの山宿「静心山荘」

2021/02/11 | 永山博昭

少数室で営業している昔ながらの温泉宿。風呂は湯花沢1番の自家源泉による内風呂のみ。源泉温度は43,8℃と高湯9つ源泉中で一番低く、浴槽温度は40℃ほどで、条件により40℃を切ることもしばしばある。しかし火山性温泉である硫化水素型硫黄泉で「ぬるい」のは希少であり、ファンが密かに通う隠し湯的な存在でもある。 [全文を表示]

高湯温泉のSDGsの考え方

2021/02/08 | 永山博昭

高湯温泉は慶長12年の開湯伝承から410年経っているが、当時と変わらぬ温泉の給湯方法を継続しており、それが地域を挙げて「すべての温泉浴槽(53浴槽)」が「源泉かけ流し100%」であるという価値に繋がっているのだと思う。これは江戸時代と何ら変わらず、まさに保存されるべく絶滅危惧種と言って良いのかもしれない。

この温泉水に何も手を加えないという不文律は、開湯当時から療養としての温泉の利用の仕方(湯治)に結び付く考え方であり、経験的また感覚的に温泉の力を落とさない方法が継承されて来ていることにある。これは温泉を供給している源である吾妻山で生業をする者として「山を荒らすな」という先達の口伝にもあるように、温泉を利用させていただくという古くからの山岳信仰にも通じる考えである。
[全文を表示]

高湯温泉じゃらん人気温泉地ランキング2021

2020/12/20 | 永山博昭

株式会社リクルートライフスタイルの観光に関する調査研究及び地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」は、旅行サイト「じゃらんnet会員」を対象に、温泉地利用に関するアンケートを毎年実施しているが、今年の「じゃらん人気温泉地ランキング2021」が発表された。この調査は本年度で15回目の実施となる。 [全文を表示]

共同浴場あったか湯の新樋完成

2020/09/28 | 永山博昭

共同浴場あったか湯の、新樋への切り替え工事が9月23日に完了した。
あったか湯の開業当時から16年間、震災などを乗り越えて送湯してくれていた樋であったが、さすがに老朽化が進み湯漏れの原因ともなっていた。入浴営業をしながら新樋の製作を進めていたが、接続切替えも一日で済すことが出来た。 [全文を表示]

前のページへ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 次のページへ

最新記事はこちら

高湯温泉フォトギャラリー